乗鞍岳ライチョウ生態調査報告
5月9,10日の2日に亘って信州大学の中村先生のライチョウ生態調査に同行しました。
9日の午前は乗鞍スカイラインの土俵ヶ原から四ツ岳に入山し強風のなか同山の南半分
程の山域をくまなく調査しましたが、ライチョウは1羽も観察できませんでした。
冬の生活痕は観察できるのですが・・・・・
昼食後は大黒岳に向かい、強風を避けることができる場所を調査、僅かな範囲で雌を1
羽と雄を3羽観察することができました。4羽の内、雌に標識の足輪がなかったため捕獲
し、各種のデーターを採取、足輪を装着し放鳥しました。
足輪については乗鞍でも、いろんな声を聞きます。私も中村先生から教えを受けるまでは
観察していても、写真に撮っても不自然さを感じていましたが、重要であることがわかって
きました。中村先生の著書によると足環による標識は、名前をつける作業であり、戸籍づ
きました。中村先生の著書によると足環による標識は、名前をつける作業であり、戸籍づ
くりでもあるとのことです。足輪の標識を調査していくことでライチョウの平均寿命、繁殖成
功率、死亡率等々の問題の解明が期待され、その資料が保護を考える際に役立ってくる
のではないでしょうか・・・・・
10日は魔王岳を調査、2つがい4羽を確認、内雌の1羽に足輪を付けました。12時前頃
より雪がチラつき始め、その後は雷混じりの吹雪になってきたので調査を終えました。
より雪がチラつき始め、その後は雷混じりの吹雪になってきたので調査を終えました。
畳平や乗鞍スカイラインは15日の開山、開通に向けた準備で関係者、作業の方、業者の
方みんな強風の日も、吹雪の時も頑張られていたようです。